過去ログ - ウルトラマンX -Episode EX-
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263:名無しNIPPER[saga]
2015/09/23(水) 00:15:09.35 ID:UL+VMoyA0

 でもそうしたら、結局くじらとイサナは離れ離れになる――
 大地がそのことを告げようとした時、先にくじらが口を開いた。

くじら「そうなったら、わたし、イサナに会いに行く」

 言葉を失った大地の目の前で、くじらはにっこりと笑んでみせた。
 その目元に、涙を溜めながら。

くじら「お父さんみたいな、立派な学者さんになって」

大地「……ああ。頑張って」

 彼女は、晴れ晴れとした表情で頷いた。

くじら「じゃ、わたし帰るね」

大地「うん。気をつけて」

 大地はその背中を見守っていたが、彼女は少しばかり行ったところで立ち止まり、くるりと振り向いた。



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