過去ログ - 律「朝起きたら澪がマンドリルになってた」
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25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/20(木) 21:37:27.29 ID:uJ6d7fz20


『本気で武道館、目指してみないか』

澪がそう言いだしたのはわたしたちが大学3回生になったばかりの春のことだった。
あのとき、食堂の壁に蛾が張り付いていたことがなぜだか忘れられない。

その年の秋が過ぎる頃には、就職活動の準備も始まる。
高校から続くこの時間がそろそろ終わりにさしかかっていることはわかっていたけれど、今度はもう、延長不可能だってこともわかっていた。

律『それってどういう…』

澪『つまりだから…』

梓『本気でプロを目指す、ってことですか!?』

澪『……ああ、そうだ』

唯『……プロ。わたしたちが……?』

澪『どうせなら、できる限り頑張ってみて…それでダメなら仕方ないし…』

紬『それってもしうまくいったら…』

澪『うん。これからも…大学を卒業してもずっとみんなで音楽続けられるな』

但し期限は約半年間。
年内いっぱい頑張ってメジャーデビューのきっかけさえつかめなければ、そのときは潔く諦める。同じ諦めるにしたって、全力で頑張って無理なら諦めだってつくさ。

でもわたしたちはなんとかなるんじゃないか、受験のときみたいにみんな頑張ればまたずっと一緒にいられるんじゃないかって、そんな風に思った。



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