18:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 21:48:08.97 ID:j2JVJq8j0
「……謝罪をする際は、誠意をみせるべきだって思いますけど」
「みせるみせる! コンビニでぱんつでもこうたろうか?」
3分も経たずに煽ってくる奈緒さんに再び呆れながら、
まぁ、こういう人だから別にいいんですけど、とひとりごちる。
「志保、なにかいった?」
「いえ、別に。ハーゲンダッツが食べたいなって思っただけです」
「容赦なさすぎやろ……あっ、せや!」
奈緒さんが何か思いついたように走り出す。
私より速かったらハーゲンダッツやって声が夏に響いた。
今更走っても追いつけないし、別になんだってよかった。
ハーゲンダッツでも、爽でも、スーカーカップでも。
この暑さなら、二人でなら、何を食べたって美味しいだろう。
全力疾走してちらちら下着がみえそうになっている奈緒さんに、
夏の日射しが細い線になって降り注ぐ。
糸みたいなそれは、あるいはコットンだろうか。
そんな馬鹿な事を考えながら、私も少しだけ歩く速度をはやめた。
〜おわり〜
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