5:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 21:39:42.62 ID:j2JVJq8j0
「髪、手伝いますよ」
「おぉ、助かるわー」
ドライヤーとブラシを受け取り、奈緒さんの髪をすく。
緩やかな癖っ毛はどうも私と似ているらしく、
奈緒さんが髪をおろしていると後ろ姿を偶に間違われる。
髪質とかは全然違っているんだけど。
「はー。生き返るなぁ。なんか、人に髪をといてもらうの、気持ちええわ」
「それはなんとなく分かりますね。美容室とか」
「なー? 頭洗ってもらうのって、なんであんな気持ちええねんやろな。
……はっ、あのテクをマスターすれば、風呂でヒーローになれるんとちゃうか!?」
大まじめに検討し出す奈緒さんに苦笑いする。
このまま美容師を目指すと言いかねない勢いだ。
今度ヘアメイクさんにきいてみましょう、と奈緒さんの肩を叩く。
別に名残惜しくはないけど、髪は乾いた。ドライヤーの電源を切る。
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