過去ログ - 結衣「一日一万回、感謝のやっはろー!」平塚「なんだと?」
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137: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/09/15(火) 10:35:13.67 ID:XFqi4LjNo
それからは一言も交わすことなく、家路へと着く。

電車内でも、俺も雪ノ下も、口を開くことはなかった。だが、距離だけはぴったりとくっついたまま。

降りる駅に着くと、俺と雪ノ下が同時に席を立つ。

改札を抜けた先で、雪ノ下が一瞬立ち止まった。

雪乃「私、こっちだから」

そう言って南口を指さす。そして、先ほどまで俺の腕に絡み付いていた腕がするりと離れていった。

八幡「ああ。じゃあ」

そう答えて俺も北口へと向かおうとした。

その背中に小さく声をかけられる。

雪乃「比企谷くん」

振り返ると、雪ノ下がくすっと口元に笑みを浮かべた。

雪乃「今日は楽しかったわ」

八幡「……俺もだよ」

雪乃「また……来られるといいわね」

八幡「そうだな」

深く考えることもなく、俺は短くそう返した。

雪乃「……それじゃ」

こちらに小さく手を振ると、身を翻して雪ノ下は歩き出した。もうこちらを振り返る素振りも見せない。

結局、俺は雪ノ下が完全に見えなくなるまで、ただその背中を見送っていた。






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