過去ログ - ハルヒ「IBN5100を探しに行くわよ!」後編
1- 20
42: ◆/CNkusgt9A[saga]
2015/08/22(土) 21:09:16.07 ID:lwx2gmqL0
古泉「あなたが2004年の2月に死亡した本当の理由は不意に転落したから、あるいは頭の打ちどころが悪かったから、等ではありません。本来ならたとえ小学4年生のあなたでも3針縫う程度で助かるのです」

古泉「ではなぜそんな大事になったのかと言えば、涼宮さんの記憶の中のあなたと、あなたが転落時に死を認識したという記憶が合体したため、記憶のほうが世界の再構成に影響を与えた」

キョン「お、おいおい。世界が改変されて記憶が再構成されるのはわかるが、記憶が改変されて世界が再構成されるなんてことはあるのか」

古泉「記憶というより、記憶を司る自我の存在自体が曖昧になってしまったのですよ。涼宮さんが知覚できないあなたは存在していないのと同義ですからね。ゆえに自我が自らの存在を否定することによって死亡世界線ができあがった」

古泉「と言ってもβ世界線の全てが死亡世界線にはならなかった。何故なら、あなたが2010年7月28日まで生きているβ世界線が無ければ死亡世界線成立の因果が消滅してしまうからです。ゆえにあなたという実体は量子系となってシュレーディンガーの猫のような存在になった」

キョン「俺は棺桶に片足突っ込んだ少年になっちまったってわけだ」

古泉「星半分になった少年、のほうが詩的かと」

キョン「なんだそりゃ、堺正章さんにゾウ料理でも食わせたのか」

古泉「ともかく、猫状態が干渉したために死亡世界線でもあなたに関わる事象の因果は残った。2009年4月以降の涼宮さんの記憶にはあなたが居ますから、辻褄合わせの再構成が起こったわけです。そのため死亡世界線ではあなたは幻影という形で存在した」

古泉「この幻影が今回の一件の解決の糸口となり、また僕らが凶刃に倒れた原因ともなったわけです」

キョン「……オカルトが過ぎると胃もたれを起こすんだな。勉強になったぜ」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
342Res/305.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice