過去ログ - ハルヒ「IBN5100を探しに行くわよ!」後編
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◆/CNkusgt9A
[saga]
2015/08/22(土) 00:51:01.37 ID:lwx2gmqL0
古泉「それでは“彼が亡くなる”というβ世界線の収束について考えてみましょう」
みくる「えっと、β´世界線の収束じゃないんですか?」
古泉「β´の一つを変えることでβすべてを変更するのですから、収束条件そのものはβのほうにあるのですよ」
みくる「うぅん……?」
古泉「β世界線の収束事項はおそらく、“彼が欄干から転落する”、でしょう。ここを変えることはできない。腕ずくで臨めば何らかの邪魔が入る」
古泉(それはまるで、α世界線の岡部さんが椎名さんをどんな手を尽くしても救えなかったように)
古泉「実際涼宮さんは第一回目の救出において、欄干から彼を降ろすための注意喚起をしようとしたところ、不自然なまでにトラックが割り込んだ」
ハルヒ「……そういえば、妹さんの話の中にそのトラックは出てこなかったわね」
古泉「普通なら、彼がまさに転落した時に背後を横切ったトラック、などというのは覚えているはずの事柄でしょう。つまり、涼宮さんがタイムトラベル以前に居た世界線においてはトラックは存在しなかった」
古泉「ところが、現在世界線で彼の自宅を訪れた時、妹さんは両方を覚えていました。女の子の大きな声と、小型トラックの通過とを」
古泉「つまり、これが収束なのです。欄干に登る彼を止めることはできない」
ハルヒ「……ってことは、アイツがまさに落っこちてる時が勝負、ってわけね」
古泉「そういうことです。涼宮さんなら、このβ世界線の収束を真正面から破壊できるはず」
鈴羽「理論上はそうなる。それは未来でも検討され尽したからね、あたしが太鼓判を押すよ」
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