過去ログ - バイト辞めたんだが…
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5:名無しNIPPER[saga sage]
2015/08/22(土) 15:08:23.91 ID:o5w864ou0
「そっか」
店長が考えるように腕を組み顔を伏せる。
このとき俺は不採用が確実であろうと考え、半ば諦めた気持ちでいた。
しかし店長は言う。
「いいよ。10時半頃にここを出れば間に合うでしょ?」
その時俺には店長が女神に見えた。手を組み片膝を着いてもいいと思った。
ありがとうございます。そう言ったがまだ採用とは言われていない。気を抜かず、次の言葉を待つ。
「じゃあ来週のどの日から来れるのかな?」
頭が真っ白になった。なんて良い人なんだこの人は。俺のディスアドバンテージを物ともしない雄大な草原の如き心をこの方は持っている。
ありがとうございます。再度お礼を重ね、シフトの調整をする為に取り出された紙と店長の言葉を自分の今後の予定と比べながら一月分作った。
面接が終わり店を去る前にふと、何故俺が採用されたのか聞いてみた。こんなバイトは普通入れたくはないだろう。
「笑顔が良いから」
半笑いでそう答えた店長に俺は深く頭を下げた。


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