過去ログ - 【艦これ】提督たち「海軍総隊を結成せよ!」【物語風プレゼンPart2】
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358: ◆G4SP/HSOik[sage saga]
2016/01/11(月) 05:17:56.71 ID:oHub24ZF0

加藤「あ、そうだ。実は1つ試食してもらいたいものがあったんだ」

石田「?」

加藤「これだ」コトッ

石田「…………ハンバーガーか?」

加藤「ああ。地元の佐世保バーガーを軍用食に活かせないものかと思って日夜 開発に勤しみ、ついに1つの完成形に至った――――――」

石田「却下だな」

加藤「なぜだ! 味見もしないでなぜそんなことを言える? 味はもちろん流通の面もしっかりと計算し尽くした自信作なんだぞ」

石田「呆けたか? 売るのなら海軍にではなく、陸軍に売ってこい。少なくとも海軍の糧食として採用するのには品位に欠ける」

加藤「なにぃ!?」

石田「他の連中にも言えたことだが、貴様はどうやら陸での生活が長すぎて海軍軍人としての基本的なことを忘れているようだが、」

石田「――――――海軍軍人は一人一人が外交官として振る舞わなくてはならない立場にある」

石田「そして、海軍軍人が本来いるべき場所である艦においては突発的な事態が起きても艦長の命令がなくては他にやりようがない」

石田「むしろ、一人一人がその場その場で勝手な判断をして操艦ができない状態に陥る方がよほど危険だ」

石田「そういった事態を避けるためには、常日頃から自制して連帯を維持する習慣や訓練が必要となってくる」

石田「よって、ファストフードの類は海軍には不要だ」

石田「例えば、食事中に非常事態を迎えた際にはきっぱり食事を中断して速やかに持ち場に就くようでなければならない」

石田「それをより確実なものとするために、『あと一口で食べきれる』というような深追いをさせない献立にしておく必要がある」

石田「故に、海軍に必要な食事とは格式高いスローフードであって、ハンバーガーのようなファストフードは連帯を乱す要因として却下せざるを得ない」

加藤「…………むぅ」

石田「だいたい、ご当地グルメで商品価値がついている佐世保バーガーが糧食に向くわけがなかろう」

石田「そういう商品は高級感だとか健康志向だとかの付加価値で売れているものだ。いわば、売り出すために値が張った贅沢品だ」

石田「忍耐と服従が何よりも大切な軍隊にそんな贅沢は余暇の時以外で許されるものではない」

石田「そんなことぐらい現役の軍人ならわかりきっていることだろうに」

石田「いったい何を考えてハンバーガーの開発に取り組んでいたかは知らないが、開発に使った時間と費用のことを考えるのだな」

加藤「……ああ。わかったよ、よく理解できたよ、石田提督。反省してますよ、ちゃんと」プイッ

石田「ふん」スッ ――――――そういってハンバーガーの包みを手に取る。

加藤「あ、おい。ちょっと! 却下じゃなかったのか?」

石田「何か勘違いしているようだが――――――、」

石田「俺は軍用食への採用を却下したのであって、試食することを拒否したわけじゃない。それに陸軍の方なら見込みがあることも伝えた」パラパラ・・・

加藤「…………相変わらずだな、そういうところは」ヤレヤレ

石田「ん?」パサッ


――――――石田提督が目にしたのは、見た目がスゴイことになっているハンバーガーであった。




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