過去ログ - 【艦これ】提督たち「海軍総隊を結成せよ!」【物語風プレゼンPart2】
1- 20
362: ◆G4SP/HSOik[sage saga]
2016/01/11(月) 05:25:06.83 ID:oHub24ZF0

小西「太平洋戦争開始前の栄光の帝国海軍は対米開戦において南方の資源に立脚した長期持久体制を構想していた」

小西「しかし 肝腎の、南方で獲得した資源を本国へ輸送するシーレーンの防衛戦略はまったく検討されることはなかった」

小西「どういうことかといえば、貴重な資源を本国へと運ぶ輸送船団の護衛のために海軍戦力の積極的な供与がなかったということだ」


左近「もっとわかりやすく言えば、輸送船団護衛専門の艦隊構想がなかったということですな」


小西「まったく、海軍の存在意義は『シーレーンの防衛』――――――『輸送船団の護衛』に尽きるというのに、この体たらくぶりですよ。負けて当然ですよ」

左近「まあ、そうなるのもしかたがないといえばしかたがなかったことなんですがね」

左近「そもそも、そういった遠洋航海してくる輸送船団を積極的に護衛できるだけの艦隊構想は事前の拡張主義政策がなければありえないことですから」

加藤”「そうだな。元々 日本は朝鮮半島と満州を確保してソ連の南下に対して警戒さえしていれば、」

加藤”「不況で苦しい時代ではあったが、それでも資源の流通は問題なく行われていたんだ。わざわざ南方の資源の確保に回る必要はなかったんだ」


小西「――――――“ハル・ノート”のせいで開戦せざるを得なくなりましたけどね!」


福島「ああ“ハル・ノート”――――――そいつはわかるぜ。あれはガチで最悪だったよなぁ……」

左近「ま、話はそれましたが――――――、」

左近「船団護衛専門の艦隊がなく、当時の艦隊戦力は連合艦隊で固まっていましたから、」

左近「主作戦任務に使う戦力からいちいち戦力を割いて船団護衛なんかをやらせていたわけなんですね」

左近「ですから、船団護衛専門の部隊を作っておかないと、戦力としてのまとまりを欠いた状態になっちゃうんですよ」

加藤”「だが、予備兵力に余裕がなかったために、船団護衛部隊の編成は連合艦隊内部で賛否両論だったわけだ」


連合艦隊参謀:藤井 茂『重要な輸送のために戦力を抜かれては成り立たない!』


加藤”「そんなわけで 1942年4月10日、連合艦隊の指揮下に軍隊区分で“海上護衛隊”が新設された――――――はいいが、」

小西「その実態は鎮守府や警備府などからの戦力の引き抜きで、やはり軍艦の用途は艦隊決戦という固定観念に縛られ続けた」

左近「一方で、陸軍さんは海軍よりも太平洋戦線での兵站の重要性を理解していて、」

左近「《まるゆ》さんや《TL型油槽船》なんかを建造して、海軍よりも先に潜水艦輸送や護衛空母の構想をやっていたわけなんですよね、これが」

左近「結局、シーレーン防衛戦略は少し手を付けて放置されていたところ、案の定 米国海軍による通商破壊作戦による反撃を受けて、」

左近「海上交通が大打撃を受けて、本国への資源輸送が大幅に低下して、祖国の生産力や国民の生活にも大打撃を与えることになったわけです」

福島「…………ガチで猪武者しかいなかったのかよ、旧帝国海軍ってのはよぉ」

加藤”「まあ、いかに世界水準を超える巡洋艦を要していたとはいえ、」

加藤”「艦の居住性を犠牲にして攻撃特化にできたのも、そこまで広汎な戦線の維持を視野に入れてなかったこともあるのだろうな」

左近「そんなこんなで、結局は海上護衛隊が新設されて1年で戦況は逆転され、いよいよ海上交通確保――――――シーレーン防衛の重要性が声高に叫びだされ、」

左近「1943年11月1日、“海上護衛総司令部”――――――“海護総隊”が創設されたわけなんです」

福島「手遅れ感がガチでハンパねぇ……」

小西「実際 その通りで、肝腎の“海護総隊”独自の護衛戦力は二線級の艦船しか回されてなかったですからねー」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
429Res/1016.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice