過去ログ - 削板「野球大会で絶対優勝するぞォォォオオオオ!」ドカーン 海原「8回表です」
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401: ◆xp9u71iHXc[saga]
2016/01/17(日) 19:11:47.04 ID:9ESRVgFI0
幻生「いやね、見てられなくって」

幻生「まったく準決勝だよ? なんだいこの情けない試合は。この体たらくは。和田豊だってもっとマシな采配をするよ」

薬味「………」

馬場「う、うるさい! 予定ならもっと――」

幻生「過去にifを用いるとは、いかにも君らしい台詞だねえ」

幻生「まぁ過ぎてしまった事はしょうがない。垣根帝督型野球人形はとても優秀な能力発生システムを持った野球人形だ」

幻生「だが所詮は野球人形…『能力は使えない』。如何に村山実の様な剛速球を投げようが、ウィリアムスの様な高速スライダーを持っていようが、所詮それだけ」

幻生「念動力能力者が物理的不可能であるはずの変化球を投げ、未来予測能力者が投手が投げるであろうコースを読み、瞬間移動能力者が塁間を駆け、肉体強化系能力者が千人力の身体能力を持って凡百を圧倒する、この学園都市野球大会ではまるで通用せず、一回戦で敗退するだろう」

幻生「結果的に木原数多君の野球人形のみで構成された阪神タイガースは彼らに敗れた」

幻生「これは不味い。私たちが用意した“もう一つのチーム”も敗れる」

幻生「だから君に依頼させたのだよ黒妻くん、半蔵くん。そこの馬場監督に」

幻生「私と薬味くんが用意した野球人形“たち”を用いて優勝させる――ちなみに人選は君たちと縁があった者たちから選ばせてもらったがね」

幻生「どうだい? “二度と会えぬだろう者たち”との一時の再会の時間は」ニヤニヤ


半蔵「なに…!?」

黒妻「おい、どういうこった。答えろ馬場!」ガシッ

馬場「ヒィッ!」


幻生「本来別で研究中だった能力を使う機械人形(オートマタ)…いま一塁にいる恋査くんの劣化品たちを、既に参戦している野球チームに加えさせて優勝する」

幻生「それが私たち『木原』目的であり手段だった訳だが……どうやら優勝は無理らしい」

幻生「馬場君、君はとんでもない事をしてしまったねえ」

馬場「な、何をしたぁ!?」

幻生「私は何も。やったのは君だよ」

幻生「君は垣根帝督という野球人形から人格を、『自分だけの現実』を奪った」

幻生「つまりあれはただ160q/hの剛速球を投げ、自力でバットにボールを当ててバックスクリーンに叩き込むだけの、無能で無害で役立たずの人形にしてしまったのだよ」

馬場「そ、それがなんだ! そんな力があるのなら、あんな無能力者のナックルぐらい―――」



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