過去ログ - 【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である【データ2】
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885: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2015/09/20(日) 00:03:30.94 ID:48vnnzYNo

天乃「最低……最低だよ。貴方は」

「……天乃」

本当に同じ久遠と言う苗字だと分かって

顔には出さなかったし、言葉にもしなかったけれど

嬉しかった

嬉しかったのに……なのにっ

天乃「っ……嘘つき」

「……すまん」

青年は天乃の悲しげな表情から目をそらすことなく、

ただ率直に一言謝罪をして、でもな。と、言葉を切り開く

「俺はお前に過去に縛られて欲しくないんだよ。覚えてないこと、思い出せないこと。それで苦しんで欲しくないんだ」

天乃「…………………」

「そもそも俺ですら2年前、天乃が履いてた下着がピンクのリボン付きか、赤いリボンつきかで記憶が曖昧なんだから」

昔の事を忘れるのなんて当たり前だ

そんなのは誰にだってありえる仕方がないことなんだ

「大事なのは思い出すことでも、思い出せないことへの謝罪でも、その記憶を捨てることでもない」

青年はそう言うと、天乃へと笑みを浮かべ

「思い出せないから諦めて前を向く。それも正しいかも知れない。でもな、やっぱり。思い出せないならせめて、新しく知るべきだろ?」

そう言って、天乃のパジャマの裾をつまんで捲った瞬間

「あっ、リボンついてな――」

風を切る右フックが、青年の頭を直撃した


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