過去ログ - 【ごちうさ】あんこ「一方的な求愛とか最低だと思うの」【安価】
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41: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/08/29(土) 22:33:51.64 ID:+VBILGut0
――うぅ。ひどいよ。
ボクは汚されてしまった。
それもこんなどこの馬の骨とも知れない駄兎に。

 ショックのあまり涙をこぼすあんこを余所にウナギは再度あんこへマウンティングを開始しようとした。

 しかし―――その時である。

あんこ「・・・」

 なんとあんこの身体がスーっと宙へと昇っていくではないか。

 そしてその背には漆黒の翼が生えていた。

うなぎ「!?」

 ギャアアア―――あんこからそんなとてもウサギが発するとは思えない鳴き声が発せられるが、よく見れば何のことはない。

 あんこはカラスに捕獲されてしまったのだ。

少年「あらら。甘兎庵のウサギがよくカラスに捕まってるとかいう噂は本当だったのねー」

うなぎ「・・・」

 あんこの姿はみるみる小さくなってゆき、程なく少年とうなぎからは視認できなくなってしまった。

 普通ならこれでもあんこと会うことは二度と無いのであろうが、その噂には続きがあり、何でもそのウサギは気づけば店に何事も無く戻ってくるそうである。

 ならばきっと今回も大丈夫であろう。

少年「うなぎ。帰るよ?」

 いまだあんこが消えてしまった上空を見続けるうなぎを抱え上げケージへと戻す。

 少し早めの昼食だったため今は人もあまり居ないが、間もなくこの辺りも昼食を取ろうとする人たちで賑やかになるだろう。

少年「うなぎも人込みは苦手でしょ」

 そして少年とうなぎはその場をあとにした。

 あんことはまたすぐに会えると信じて。


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