過去ログ - 卯月「プロデューサーさんの、本当の幸せを」
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◆8g8ZKJa8Ps
[saga]
2015/08/24(月) 01:45:22.46 ID:20TbIrfu0
P
『ですから櫻井さん、私を信じて桃華さんを預けていただけませんか。
この子は原石なんです。サファイアの王と言われるパパラチアサファイアでさえ霞んでしまうほどの可能性を秘めているんです。
私は、この子を磨きたい。磨き抜いて、その輝きを一番近くで見つめていたいんです。
どうかお願いします、櫻井さん』
櫻井
『……わかった。君の人となりはそのスーツを見ればわかる。
生地はともかく仕立ては一流のスーツ。きちんとアイロンの当てられたシャツ。よく手入れの生き届いた靴。そのどれもが君によく馴染んでいる。下ろしたてではその落ち着いた風合いは出ない。ひとつのものと長く付き合うことのできる男だとわかる。
そこにそのカフリンクスだ。娘の手を引いた君を見て、君なら娘を大切にしてくれると確信したが、つい意地の悪いことをしてしまったね。
だが、君という男をより深く知ることができた。娘を、末長くよろしく頼むよ』
……あのときさびしそうに笑ったお父様の顔を思い出したら、いてもたってもいられなくなってきましたわ。
次のお休みにはPちゃまと一緒に帰って差し上げないと、お父様が老け込んでしまいますの!
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