過去ログ - 卯月「プロデューサーさんの、本当の幸せを」
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25: ◆8g8ZKJa8Ps[saga]
2015/08/24(月) 01:54:54.76 ID:20TbIrfu0
幸子
「おはようございます。朝からボクの顔を見られるなんて幸せ者ですね、プロデューサーさん」

桃華
「Pちゃま、やっとお目覚めですのね」

響子
「あ、プロデューサーさん。ご飯できてますよ」

卯月
「どうしたんですか、そんな真っ青な顔して」

桃華
「ふふっ。逃げても無駄ですのよ、Pちゃま。玄関は溶接してありますし、窓は嵌め殺しにして強化ガラスに取り替えましたの。もちろん完全防音ですからどんな音を立てても外には漏れませんわ」

幸子
「ボクらが使う出入り口は隠してありますし、仮に見つけても鍵がかかってますから、一人で脱出するのは不可能ですよ」

響子
「ちなみに助けもきませんから。プロデューサーさんたちが総出で卯月ちゃんを捜している時に迎えに行ったので、あっちはようやくいなくなったことに気付いたくらいじゃないですか?」

卯月
「それにいなくなったことに気付いたとしても、いなくなったり理由にはたどり着けないでしょうし。わたしに見られて自責に駆られたプロデューサーさんが、発作的に失踪した……辻褄は合わなくても凛ちゃんたちはそう考えるでしょうね。だって思い当たることをたくさんしてきたんですから」

桃華
「ちなみにPちゃまのカードで航空券を買ったりして偽装工作は終わっていますのよ。ですから安心してわたくしたちに身を委ねてくださいませ」

響子
「……あれ、なにか不満があるんですか?」

幸子
「間違っている? なにがですか?」

卯月
「わたし、聞きましたよ。プロデューサーさんが凛ちゃんたちとしてきたこと。いままでの、全部。それとこれと何が違うっていうんですか?」

桃華
「ええ、確かにちひろさんたちはこんなふうにPちゃまを鎖でつないだりしたりはしませんでしたわ。ですがそれがなんですの? すこし調べたらわかることですのよ? あの方たちは自分たちを人質にしてPちゃまの心を縛りつけ、Pちゃまの心を無視して自分たちのところに繋ぎとめようとしたのですわ。思い返してみてください、Pちゃま。ちひろさんたちといてPちゃまに自由はありまして? けだものの群れの中にあって、一度でもPちゃまの心が安らいだことがありますの? Pちゃまの心に一片の罪悪も呵責も後悔もなく、彼女たちと屈託なく心の底から笑いあえた時間が、ただの一瞬でもありましたの?」

響子
「……へえ、あったんですか。そうですか。それにしては答えるのにずいぶんと時間がかかってませんか? 目が泳いでますよ? 呼吸も落ち着かないようですし。苦しそうですね、プロデューサーさん。どうしてそんなに苦しそうなんです? ライブが終わった後、私を褒めてくれたときのあの笑顔はどこに行ったんですか? ねえ、気付いてますか、プロデューサーさん。事務所で時々そんな顔してるんですよ? 世界が終ったような顔で、じっと遠くを見つめてるんですよ? あの人たちとあんな関係になって、本当に悔やんでないんですか?」

幸子
「みんな気付いてるんですよ、プロデューサーさん。おかしいって。なにかがあったんだって。でもプロデューサーさんはなにもいいませんよね。心配させたくなくて、じっと隠してますよね。みんな知ってるんです。気になってるんです。プロデューサーさんが黙ってるからみんな聞かないだけで、とっくにわかってるんですよ。プロデューサーさんの様子がおかしいことに気付いてないの、あの人たちくらいですよ」

卯月
「……ほら、ぜんぜん見えてないじゃないですか。大切なんですよね、みんなのこと。なのに、その大切なみんなの不安が感じられないくらい、プロデューサーさんは追い詰められてます。自分のことで精いっぱいで、もう余裕なんてないんですよ。生活環境がいきなり変わって、プライベートがなくなって、何人ものアイドルと関係を結ばされて……幸せですか? 違いますよね。プロデューサーさんはこんなの望んでいませんでしたよね。だから、しばらくあの人たちと距離を置きましょうよ。ゆっくり考えればいいんです。これからどうすればいいのか。どうするべきなのか。たくさん時間はありますから、みんなで一緒に考えましょう?」


卯月
「――プロデューサーさんの、本当の幸せを」


      【HAPPY END】



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