過去ログ - 卯月「プロデューサーさんの、本当の幸せを」
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◆8g8ZKJa8Ps
[saga]
2015/08/24(月) 01:39:52.29 ID:20TbIrfu0
幸子
「…………………………プロデューサー、さん」
その背中が見えなくなってから、ようやくボクは立ち尽くしていたことに気付きました。あわてて電話をかけます。
幸子
「……あ、プロデューサーさんですか? いえ、大した用じゃないんですけど……ちょっと、声が聞きたくなっただけで……ち、違いますよ! 別にさびしいとかそういうのじゃ………………いえ、ごめんなさい。嘘です。さびしいです。だから、迎えに来てくれませんか?」
受話器の向こうでプロデューサーさんが押し黙りました。長い長い沈黙の後、僕がどこにいるか聞いてきます。
「あの、デパートです! プロデューサーさんが万年筆を買ってくれた……はいっ、そこです! 北口で待ってればいいんですね? え、ボクの服装ですか? 赤いマフラーにニット帽ですけど……迎えに来てくれるんですね! わかりました! 待ってます!」
電話を切りました。嬉しくて、嬉しくて、今にも踊り出してしまいそうな気分です。デートを邪魔してしまって、光ちゃんには申し訳ないけど……でも、アイドルとプロデューサーがデートなんてしちゃいけないんですから。ボクが負い目に感じることなんかないんです。……ない、ですよね?
北口でプロデューサーさんを待っていると、不意に後ろから声をかけられました。
美優
「こんばんは、幸子ちゃん」
幸子
「あ、美優さん。留美さんも。こんばんは」
留美
「こんばんは。さ、行くわよ」
幸子
「え?」
美優
「ごめんね、幸子ちゃん。プロデューサーさんは忙しくて迎えに来れないそうなの」
留美
「だから代わりに私たちが来たというわけ」
幸子
「ちょ、ちょっと待ってください。あの、お二人はプロデューサーさんが忙しい理由を知ってるんですか?」
留美
「さあ? 私は頼まれただけだから」
美優
「……幸子ちゃんは、知ってるの?」
幸子
「さっき、見たんです。プロデューサーさんが、光ちゃんとデートしてるの……恋人みたいに、手を繋いでて……」
留美
「……………………」
美優
「……………………」
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