過去ログ - モバP「事務所に媚薬が蔓延してるだって?」
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14: ◆Freege5emM[saga]
2015/08/24(月) 02:30:25.81 ID:KeG1z5Blo



「し、志希さん……助けてください、とりあえず、これを解いてください……っ」

同じプロデューサーさん担当のアイドルがこの場にいる、
ということが分かって、まゆの危機感はだいぶ収まりました。
そうです、これは何かの間違いだったんです。



「まゆちゃん。それはね、できない相談だなぁ」

「……はぁ?」

「だってね、まゆちゃんに一服盛って、服を脱がせて、その拘束具つけて、
 この部屋まで運ばせたのは、あたしなんだもん。もうちょっと我慢してよ」



志希さんは、まゆの前に回りこんできました。
着崩したブレザーの上に白衣を羽織った、まゆも見慣れた格好でした。

「……冗談、ですよね?」

「冗談違うよ。あたし、面白くない冗談はキライだし」



志希さんが、まゆと額をくっつけ合いそうなほど顔を近づけると、
もうすっかり嗅ぎ慣れた緋色の香水の匂いを、かすかに感じ取れました。

「あたしとキミのプロデューサーにね、キミのコト『もうちょっとどうにかならないか……』
 って頼まれちゃって、で、あたしが『どうにかする』役目を押し付けられたんだけど……」

志希さんは、手持ち無沙汰そうにこちらを見ているおじさんを指さしました。

「そこのおじさん、お得意様でね。まゆちゃんと少〜しお付き合いしたいって言ってたのを聞いたから、
 『どうにかする』ついでで、まゆちゃんに小さな『お仕事』もしてもらおー♪ ってわけ。分かる?」



「ちょ、ちょっと待ってください志希さん……
 まゆのプロデューサーさんは、この状況をご存知なのですかっ」

「うん、そうだよ。そこのおじさんも言ってたでしょ?」

志希さんは、まゆの額を撫でながら、子供に言い聞かせるような声音で喋りかけてきます。

「智絵里ちゃんほど熱心にやれー、とは言わないけど、キミもあのプロデューサーの担当なら、
 こーゆー『お仕事』をいい加減に覚えたらどーよ、とゆー志希ちゃんからの提案でありますっ」

「ま、まさか、『お仕事』って……」



志希さんは、営業スマイルよりも可愛い満面の笑みで、まゆに答えました。

「まゆちゃんが、そこのおじさんと、よろしくやっちゃうってゆー『お仕事』だよ♪
 これもプロデューサーのためだから……まさか、異存は無いよね、まーゆーちゃんっ」



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