過去ログ - モバP「事務所に媚薬が蔓延してるだって?」
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◆Freege5emM
[saga]
2015/08/24(月) 02:31:22.16 ID:KeG1z5Blo
●
「い、いや……そんなの、うそ、です……っ」
うそ、うそ、嘘に決まってます……。
まゆに触れていいのは、プロデューサーさんだけなんです。
ほかの誰にも体を許したりしません。そんなことを強いられるぐらいなら、まゆは――
「いい機会だから、あたしが……開発者として、この香水の本来の使い道をまゆちゃんに教えておくよ」
志希さんは、香水瓶に入った緋色の媚薬を指で摘んで、まゆに見せてきました。
「この香水はね、こーゆー『お仕事』の辛さを、少しでも和らげるために作ったものなんだよ。
それを、キミとか、あと他の人も……ヘンなイタズラに使ってくれちゃって、もータイヘンっ」
「ま、まゆの体を、それでどうにかしようってことですか……?」
口から出た言葉は、まゆの純粋な疑問でした。
志希さんが『お仕事』するアイドルのため作った――というクスリなら、それなりの安全性があるはずです。
そして、このクスリの効果が本当に一時的だということは、常習者のまゆも肌で覚えています。
「志希ちゃん印の媚薬。ユービックみたいにお手軽なスプレータイプ、しかも即効性。
難しいコトはナニもないよ。取り扱い上の注意を守って、シュッシュとするだけ♪」
志希さんは、まるで通販番組のような抑揚でしゃべっていました。
「お手軽だから、効果は大したことないよ。一時、ムラムラっとさせる程度。
媚薬自体は、そんなものなんだけど……
その一時に、何かやらかした体験や記憶があれば――例えば、既成事実作っちゃうとか。
そーゆーコトすると、それは媚薬とは比べ物にならないほど、強く根深くヒトのココロを縛っちゃう」
志希さんは、その続きを――『思い当たる節、あるよね?』と目だけで念押ししてきました。
「まゆちゃんも、この『お仕事』にはすぐ納得してくれるよねー。
だって、これからおじさんがキミにするコトは、
キミがあたしたちのプロデューサーにしたコトとおんなじだもん」
志希さんは、まゆの頭を一無でしてから、うーんと伸びをしつつ立ち上がりました。
「人間、自分が過去にやったコトは、否定できないもんだよ。
他人からぐうの音も出ないほど論破されてすら、素直に非を認めることって難しいのに、
まして自分だけの意思じゃねぇ……特に、キミには無理だと思う」
「あの……僕は……」
「あ、おじさん。もーだいじょーぶ、時間取らせてごめんね。あとは、ごゆっくり。
まゆちゃーん、あとでプロデューサーには、労いでナニか用意するよう言っておくから、
初めての『お仕事』、ちゃんと頑張るんだよー!」
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