過去ログ - モバP「事務所に媚薬が蔓延してるだって?」
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7: ◆Freege5emM[saga]
2015/08/24(月) 02:23:47.38 ID:KeG1z5Blo




わたしがはじめての『お仕事』の相手をする人は、
わたしのお父さんと同じくらいの歳のおじさんでした。
テレビ局で人事権を持っている人だそうです――その権限がどの程度かは、分かりません。

髪型は坊主にして、サングラスをかけて強面そうな雰囲気を出していましたが、
サングラスを取ると目尻がタレていて、あまり迫力がありませんでした。



「あの美城の子の水揚げをお任せされるとは……僕としても光栄ですなぁ」

言葉の意味は理解できませんでしたが、わたしは気にしませんでした。そんな余裕はありません。
わたしはプロデューサーさんのことを考えることで、何とかこの場に踏みとどまっていました。



部屋に入って、おじさんが先に、わたしは後からシャワーを浴びます。
わたしが髪を乾かしながら部屋に戻ると、バスローブ姿のおじさんが座っていました。
腕や肩は筋肉で盛り上がっていましたが、お腹は丸く出ていました。
若い頃はスポーツマンだったのが、不摂生で緩んでしまったのでしょうか。



おじさんの手がわたしの肌に近づこうとすると、わたしの背筋に悪寒が走って、
思考よりも感情よりも早く、わたしは両肩をこわばらせました。

瞬き何回か分遅れて、これが『お仕事』ということを思い出し……
何か不興を買っていないか、とわたしが恐る恐る視線を向けると、
おじさんはだらしない笑みをわたしをジロジロと見つめていました。
これが『そういう需要』というものでしょうか。

わたしのファーストキスは、名前も教えられていないおじさんに奪われました。
泣き声は必死でこらえても、涙はどうにも止まりませんでした。
おじさんは私の涙を嬉々として舐め取りました。わたしの喪失感まで貪ろうというのでしょうか。



それからわたしは、バスタオルを巻きつけたまま体をまさぐられました。
おじさんからは『まだ何もしないでいい』を言われました。

脱力した、痛くも痒くもないのにおぞましいおじさんの手つきに、
わたしはただ体を縮こまらせるばかりでした。
可愛さも、綺麗さも、セクシーさも無い、アイドルとしてまるで駄目なわたしの醜態を、
おじさんは飽かずに眺めていました。




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