過去ログ - 「お姉さまに性的行為のお手伝いをして頂きたいと、ミサカは...」【とある 百合SS】
1- 20
4: ◆vJEPoEPHsA[saga]
2015/08/25(火) 01:28:54.82 ID:Qap4Lh7B0
美琴はそれを見逃さなかった。
美琴は自分の発言を振り返り、「これでも私の妹」と言う言葉が不適切だったのではないかと考える。
美琴は、彼女にはもう、そう言った不安を与えたくない。
取り敢えず弁解しようとする美琴。
その前に御坂妹の口が開く。

「ミサカが1人で自慰行為をする事は不可能だとミサカは結論付けます。ミサカは実験動物として作られたので、性的快感を自ら得る動作が制限されています。お姉さまのDNAマップから性的快感そのものを覚えないミサカに作り替えることは難しいのでこの様な形になったのです、とミサカは少し残念な雰囲気を醸し出しながらも、懇切丁寧に解説します。」

一見懇切丁寧とは言えない不十分な説明ではあるが、美琴にとって、それは理解と言う到達点に達するに十分過ぎる説明だった。
実験の側近の者だったからこそ理解出来てしまう。
一方通行に殺される為だけに作られたクローン、妹達。
性的快感、人間が本来覚えるものではあるが、実験サイドからすれば、それは2万体の妹達の予期せぬ行動の危険性を高めてしまうだけなのだろう。
性的快感を覚える事のない実験体を作りたい。
しかしながら人間が本来持っているものは、当然の事ながらその素体によって生成されたクローンも持っている。
頭を悩ませた実験サイドは、思い付いた様に「自慰行為の禁止」と言うコマンドを学習装置にインプットした。
事実上妹達は性的快感を覚えない、そう言う事になった。
この様にして、御坂妹は自分の意思で自慰が出来なくなっている。
念には念を押すそのやり方、自分が闘っていた闇の大きさを知り、美琴は憂鬱になる。

しかし、それ以上に美琴には今自分の目の前にいる御坂妹を気の毒に思った。
美琴は、思春期真っ盛りの中学2年の女の子だ。
自慰行為を制限されるのは辛い。
ガールズトークですら滅多に登場しないコアなエロトークになるが、ここら辺は女子の中での暗黙の了解となっている。
美琴は黒子の自慰を知っているし、喘ぎ声だって聞いたこともある。
「お姉さま!」と喘いでいたのが少し気になるが、黒子は美琴が寝たものだと思っているに違いない。
美琴がタイミング悪く、目覚めてしまっただけ。
ここではいつもの様に雷撃を飛ばしたりして、黒子のプライドを傷付ける様なことはしない。

そう言う美琴だって黒子が寝付いた後、少しはしたない事をする事はあるし、ひょっとしたら黒子だって、薄目を開き自分の理性との格闘をしながら、見て見ぬ振りをしてくれているのかもしれないとも思っている。
同じ部屋なのだし、その位は割り切らないと思春期真っ盛りの女の子は生きていけないのだ。

このように美琴はお嬢様とは言え、そう言ったものは理解しているし、上手く付き合っているつもりだ。
性的快感を本人がどうしようもない所で封印されている、妹達が単純に可哀相だ、美琴は何度も思う。

ただ、美琴は理解している。
妹達でも性的快感を得られると言う事が。
だからこそ彼女は美琴に頭を下げて来たのだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
54Res/30.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice