過去ログ - きみのこえ (オリジナル百合)
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21: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/08/28(金) 08:11:40.71 ID:eEhKDdlx0
洗濯物を畳みつつ、鍋をかき混ぜながら、テレビを見ていて、
私はふと違和感を感じた。
いつもなら、この時間はだいたい携帯をいじっていて、
部屋に閉じこもっているはずなのだけれど。
どうして、こんなにせっせと家の手伝いをしているのか。
それは本来押し付け合っている妹がいないからで。
妹との連絡が繋がらないからで。
そして、手元のこれは私の携帯ではないからで。

「あ……」

時刻を見た。
7時を回っていた。

「おっとぉ……」

と言って、手を休めて家を出るわけにもいかない。
こうなったらやはり妹の携帯で電話するしかないか、と思い見ると、携帯には特に不在着信はなかった。
これは、もしや待っていないというパティーンでは。
いや、きっとそうだ。
普通は返事もないのに、待たないんじゃないか。
ましてや、もう30分も過ぎている。
うん、いるはずがない。
しかも、この雨風だ。
特別何かない限り、来ないだろう。
仮にそうだったなら、何度も電話をかけるはず。
私みたいに。

結論、行かなくてもいい。


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