過去ログ - 勇者「やあ、ちょっと邪魔するよ」ガチャッ 女魔王「ええ、どうぞ。くつろいでいって」
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20:名無しNIPPER[saga]
2015/08/27(木) 18:25:57.04 ID:9DQ2zMcno
勇者「君のお兄さんは、その点、立派だったよ。多分、奪った命は僕より多いのに、感覚が麻痺なんかしてなかった」

魔王「嫌味にしか聞こえないわね。もし、そうでないとしたら、あなたの方が狂ってるわ」

勇者「君がそう感じるのなら、そうかもしれない。……実を言うと、僕の仲間がついさっき全員死んだんだ。ここにたどり着くまでに一人、この城の中で一人、君のお兄さんによって三人。そして、そのお兄さんは僕が殺した」

魔王「なるべくしてなった事よ。言ったでしょ? 魔族の中では強さこそが正義だって。勝者が正義なのよ」

勇者「君が僕に殺されるのも、その正義の為に?」

魔王「私には私の正義があって、あなたにはあなたの正義がある。それがお互いぶつかりあって、どっちが本当の正義かわかる。それだけの事じゃない?」

勇者「僕には君を殺す、僕の正義がないんだ。君が死ななきゃいけない理由は、魔王の妹で、その魔王が死ぬ時に君を新しい魔王として契約してしまったからっていう、それだけの事なんだから」

魔王「兄はいつも言ってたわ。自分が死んだら私に全権を託すとね。だから、仕方ないのよ。あなたは私よりも多分強い。そして、強ければ正義よ。難しい事なんて何もない。正義はあなたにある。それだけなの」


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