8:名無しNIPPER[saga]
2015/08/27(木) 15:02:07.46 ID:znDtRmkj0
「どうやら無事帰還したようだな」
「ああ、エフ博士……」
夢のような世界の余韻を引きずっていた男はどこか夢見心地で博士に答えた。
「エフ博士、これは素晴らしい装置です。この上なく幸せな体験でした。出来れば今すぐにでもまたあの世界に飛び込みたいほどです」
「ふむ、大成功と言ったところか。なに、遠からずまた君が行ってきた世界に行かせてあげよう。若しくは、また別の世界でもいいぞ。取りあえず今は装置の改良のために、詳しく君の体験を教えてくれたまえ」
「ええ、勿論です」
またあの世界に行ける。
いや、あの世界もいいけど別の世界も捨てがたい。
世界中の美女のハーレムの主になるのでもいいし、宇宙の支配者として星々を飛び回るのでもいい。
どんな世界にも行ける、本当に素晴らしい装置だと感心しながら、男はエフ博士に自分のした体験を語り聞かせた。
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