12:名無しNIPPER[saga]
2015/08/27(木) 18:39:52.17 ID:FcvUdwOmO
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ことり「ひっ、ぁぐ……ごほっ……ごほっ……、はぁ……はぁ……っ」
絵里「…………」
ことり「ご、ごめんな、さいっ……ひぐっ……」
絵里「……ことり、」
ギュッ
ことり「……っ、ぇ……?」
ふわりと、頬を擦ったのは綺麗な金髪。
絵里ちゃんはやさしく抱きしめてくれた。私のよく知っているその両腕で。
さっきまでとは別人のように、ごめんなさいごめんなさい、って涙声で謝ってきてくれた。
絵里「本当にっ……ごめんなさいっ……、痛かったわよね……? 私、なんてことを……っ」
ことり「……絵里、ちゃん……ううん……、平気だよ」
絵里「ごめんなさいっ……ごめん、なさい……ゆるして……ごめんなさい……っ」
頬を撫でてくれるその指が温かかったから。
涙で濡らしちゃいけないと思った。
絵里ちゃんの涙を拭ってあげたいと思った。
ことり「……泣かないで、絵里ちゃん……ことりが、悪かったんだから……。次からは、もっと早く行けるようにするね」
絵里「ほんと……?」
ことり「うん…」
絵里「ことり、大好きよ……」
ギュッ
ことり「……うん」
よかった。優しい絵里ちゃんに戻ってくれて。
びっくりしちゃったけど、ことりが悪かったんだ。
ことりが、絵里ちゃんにさびしい思いさせちゃったから。
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