25: ◆.s5ziYqd8k[saga]
2015/08/29(土) 23:17:05.64 ID:CUVui+Kv0
目が覚めるような匂いというには少しばかり甘い匂い。
匂いの元は……台所じゃなくて、胸元とベッドだけれど。
「おはよう、ご飯できてるよ。私はそろそろ待ち合わせの時間だから行くねぇ」
じゃあね、と手を振る彼女は普段と何も変わらない。飄々として、緩んだ目元のままで扉の向こうへと消えていく。
昨日手を出さなかったことに後悔は無いし、今後することも無いはずだ。
例え、その黒髪に誰かの手が触れるのだとしても。
柔らかな胸と秘所が、誰かの手で弄ばれるのだとしても。
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