過去ログ - 幼馴染の魔女と女騎士があんなに
1- 20
29: ◆.s5ziYqd8k[saga]
2015/08/29(土) 23:44:19.18 ID:CUVui+Kv0
「頼むよリアネア……お願いだから、僕と一緒に来てくれ……」

男らしくないのは分かってる。けれど、僕にはリアネアがいないと、ダメなんだ。

「僕以外の男に抱かれないでくれッ! 僕以外に、笑いかけないでくれよぉっ!」

まるで子供みたいだ。でも、僕にはこれしかできない。

いつもの笑顔で笑いかけるリアネアに。青い眼差しの中に、失望の色を滲ませる彼女に。

今なら分かる。リアネアは天真爛漫な魔性だ。

『アイツは魔女だよ。ハマらないほうが身のためだぜ』

彼女を紹介してくれた時の知り合いの言葉が、頭の中にぐるぐると回る。

「どうか……僕を、置いていかないで……」

泣き崩れる僕をリアネアは一瞥もせず。最後に言い残して帰ってしまった。

『独り占めしたいなら無理だよ、私は猫だからねぇ。あ、シたくなったら家に来ていいよ』

くすくすと、いつもの笑い声に僕の心は削られる。

魔女に捕えられた心は甘く舐られ、噛み千切られて擦り減っていくのだろう。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
38Res/24.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice