38: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:39:04.14 ID:q3rkBOvNo
それでも、無言で先を促す。
言わせてやらなければならない。これを聞いている全ての艦娘のために。
39: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:39:36.01 ID:q3rkBOvNo
肉薄攻撃で相当のダメージを負った味方を連れて、日が昇るまでに敵航空勢力圏からの離脱。
成功率を計算するのも馬鹿らしい。
40: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:40:12.91 ID:q3rkBOvNo
任務としての主目標はすでに達成している。
これ以上、リスクを冒す必要も、被害を増やす必要もない。
41: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:40:46.17 ID:q3rkBOvNo
戦友と歌い、戯れあい、彼岸の向こうで再会を誓い……。
第二水雷戦隊旗艦、軽巡洋艦矢矧の艦上で繰り広げられた一夜の、あの光景を思い出す。
42: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:41:21.17 ID:q3rkBOvNo
紡がれる言葉は、きっと酷薄なものだから。
その決断をする矢矧が一番辛いと知っているから。
43: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:47:43.50 ID:q3rkBOvNo
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
聞き間違えかとさえ、長波は思った。
44: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:48:19.86 ID:q3rkBOvNo
普段であれば、この声だけで気持ちが折れるだろう。
それでも霞は食い下がる。
45: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:48:59.84 ID:q3rkBOvNo
「もちろん。全員連れて帰るわ……無事に」
何が起きても、責任は全て自分にあると宣言した。
46: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:49:38.10 ID:q3rkBOvNo
「長波と霞。二人は予定通りに肉薄攻撃に移行」
何も変わらない。
47: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:50:51.42 ID:q3rkBOvNo
だから、どんなに素早く敵を片付けたとしても、到底逃げ切れる時間は残らない。
矢矧は何を考えているのか。
48: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:51:22.46 ID:q3rkBOvNo
滑走路ならば、航空機が離陸できず、復旧までにそこそこの時間がかかる程度に叩くことは、自分たちにもできる。
あとはその間に後退して、支援艦隊と合流。再攻撃で壊滅に持ち込む。
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