355:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:08:50.54 ID:6bBUlhVoO
キュウべぇ 「僕には向こうの世界に居場所がない。君と共に別天地へと来ることが最善だと判断したまでさ。だからだよ」
竜馬 「俺に気がつかれないよう、気配を消しながら、な」
キュウべぇ 「それは仕方がないよ。僕が正直に君に同行を求めたとして、竜馬は受け入れてくれたのかい?」
356:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:11:09.94 ID:6bBUlhVoO
キュウべぇごときに、弱音なんざ吐くのはみっともないと思ったからだ。
だが奴は、俺の言外の本音を鋭敏に感じ取っているようだ。
357:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:13:07.97 ID:6bBUlhVoO
寂しい。そうだ。俺は空虚なこの感情のもって行き場が分からずに、もがいているのだ。
誰にも相談できない。打ち明けられない。そんな気持ちの持って行き場に・・・
358:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:16:09.93 ID:6bBUlhVoO
幸いな事に早乙女博士は、すでに新たなパイロットの候補生を一人、確保してくれていた。
車弁慶という、どこか武蔵と雰囲気の似通った男だった。
早乙女博士が厳選して見つけ出してきた男だけあって、彼のゲッター乗りとしての資質は十分だった。このまま特訓を続ければ、程なく立派なパイロットになってくれるに違いない。
359:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:18:30.65 ID:6bBUlhVoO
竜馬 「仲間が欲しいと。そう願った事によって、俺はほむらの願いと共鳴して、別世界へと飛ばされたはずじゃなかったか」
キュウべぇ 「その願いなら、確かに叶ったじゃないか」
竜馬 「叶ったが・・・俺の元々の願いは、恐竜帝国を共に打ち倒せる仲間の存在だ。そういう意味じゃ、何も叶えられてやしない」
360:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:21:24.82 ID:6bBUlhVoO
竜馬 「言いたい事があるなら、言えよ」
キュウべぇ 「竜馬・・・君は実に女々しいね」
竜馬 「なんだと?」
361:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:24:43.33 ID:6bBUlhVoO
そう、確かにあの時の俺は、取り乱すほむらをなだめ、別れを納得させることに必死だった。
もし、それに失敗したなら、俺のいなくなった後の世界でほむらは、自分一人で己を取り戻さなくちゃならなくなる。
そんな辛い思い、あいつにさせるわけにはいかなかったから。
362:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:27:52.88 ID:6bBUlhVoO
キュウべぇ 「格好をつけたかったと」
竜馬 「身もふたもない言い方をするとな」
キュウべぇ 「なるほどね」
363:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:28:44.46 ID:6bBUlhVoO
キュウべぇ 「僕は前に、君たちに言ったね。ほむらや君の出会いは、ゲッターに仕組まれた事じゃないのかと」
竜馬 「ああ」
キュウべぇ 「だけれど、それは何のために?その疑問は、ずっと残っていたんだよ。今の仮定を当てはめれば、それなりに納得のいく答えが導き出せるよ」
364:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:29:57.12 ID:6bBUlhVoO
? 「あーっ!」
唐突に上がった黄色い声に驚いて、俺は思わず半身を起こした。
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