2: ◆4JIramcI2o[sage]
2015/08/29(土) 09:41:20.29 ID:Qy084phI0
ズキッ
頭が割れるような痛み。
その痛みをきっかけに意識が段々と覚醒していく。
「うっ…」
ゆっくりと体を起こす。
ここはどこだ。
「先輩!!」
ずっと隣にいたのだろうか。
ベッドの傍らに少女がいた。
見た目は15、6歳ほどの少女だ。
栗色のセミロングの愛くるしさを感じさせる。
「先輩!ごめんなさいっ…!ごめんなさいッ…!」
もしかして眠らずに隣に居てくれたのだろうか。
少女の目の下にくまが出来ている。
この少女は一体だれだ?
「すいません、あなた誰ですか?」
「えっ…」
いや、そもそも
「せん…ぱ…い?」
俺は、俺の名前は
……何だ?
何も思い出せない。
戸惑い顔を青ざめる少女を横目に、
気遣う余力さえ残っていなかった。
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