過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
1- 20
114:名無しNIPPER[saga]
2015/10/17(土) 22:19:59.01 ID:Fo0b5EMEO

途中で休みながら2時間ほど歩いた。
東の空が明るみ始め、俺は自分の歩いている方角に誤りがなかったのを確認できた。

〈SO─RYOJI KWAAAN〉を叩き出されてから何も起きていない。まるで王にさえ見放されたかのように、俺は異国で、明け方の道をとぼとぼと歩いている。


歩いている間に、衣服も乾いてきた。見晴らしの良い下り道に入り、中心街が遠望できるところまで来た。


これからどうしよう? カードキーを持ったまま出てきてしまった。とりあえずホテルに戻るか……


さっきの男たちが総領事館の使いを騙る何者かだったら、20分で迎えに来ると言った本物の総領事館職員はどうしたんだろう? 警察に捜索願でも出しただろうか?

そんなことをするわけがない。一国の問題として処理すべき「緊急対応案件」に、何を好きこのんで他国を介入させるものか。

この土地で俺を葬り去る気なら、当然「闇から闇」だ。
もっとも、遺言信託の申込書を書く暇(いとま)くらいは与えてくれるかもしれない。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
178Res/165.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice