過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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127:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/18(日) 01:25:03.17 ID:jk9APLDMO

「貴様か? 朝っぱらから、俺が気絶するかと思うほど家の電話を鳴らしおったのは!」

「? は、はい、私です。お騒がして申し訳ありません!」

「俺に何の用だ。車のセールスか? 車なら間に合ってるぞ!」

「いえ、私は、あの、11年前当地の△□社に勤務していた者で、その節は社長に、市消防局の備品一括契約の件でお口添えいただき大変感謝いたしておりまして、本日はお礼かたがたごあいさつに参上……」

「ならオフィスに来ればいいだろうが!」

「はっ、考えが至らず失礼をいたしました!」

「あのな! 俺はもう76だ。今さら市議会に出るつもりもない! それなのにお前らときたら、まだ商売の口利きをさせようってのか?」

「いえ、とんでもございません! 決してそのような」


その時、玄関のドアが開いて先刻の女性が血相を変えて飛び出してきた。
そして老人に駆け寄り、耳元に口を寄せて何かをささやく。老人の表情に緊張が走るのを俺は認めた。



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