過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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130:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/19(月) 00:32:51.26 ID:h24hYKe/O

「まあお前の顔を見れば、人の頭を焼いて食えるほどのモノをぶら下げておらんのは分かる。で? ジジイの頭なら美味かろうと思ってここへ来たのか?」

「どうかご勘弁を……」


今の俺にとって頼りになるのはこの老人しかいない。だからいかに踏んだり蹴ったりだろうと、ここは疑念を解くべく最大限の努力をするしかないのだ。

俺はホールドアップの姿勢でゆっくりと回れ右し、ジャケットを脱いで逆さに振った。

ボールペンとスマートフォン、小銭入れその他が歩道の上に落ちた。


「もういい」


背後に老人の声が聞こえ、コンクリートの上で鉄柵の軋む音が続く。

恐る恐る振り向くと、門扉がすっかり開けられて、猟銃を肩に担いだ老人が腰に手を当てて仁王立ちしていた。

これで鍔の広い帽子でも被っていれば、西部劇の老ガンマンそのものだったろう。



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