過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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144:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/24(土) 02:35:22.01 ID:L+14OgXBO

「思い出したか? そう。ジェイクは『奇妙な愛』が大好物だった。命が惜しいからと言って、生まれ持った自分の運命から逃げたりしなかった! フレディーのお好みは『至上の愛』。お前の好みなど知らん。とにかくお前は…… 速やかに腹を切らなくてはならなかったのだ」

「なぜです? あなたを社長のご子息に引き合わせたのが、死に値する罪だとでも?」

「お前に罪などない。そもそも…… 罪が腹を切る理由になるのか?」

「それは、どういうこと?」

「愚かな…… それほどにお前たちは、目の前に訪れた死を罪と結びつけなくては気が済まぬのか? 本来、お前らの理解している罪など、何ら死の理由にはなりはしない。

お前たちは知らないし、知りたくもないのだろう? 言葉を交わすこと、愛を交わすことと同様に、カードに運命を問う行為もまた魂の交換なのだということを。……では教えてやろう。

『彗星』はな、それを引いた者が運命を拒むのなら、同じ運命がそっくりカードの主人に返ってくる。そういう札なのだ」

「では、私が死を受け入れないなら……」

「そうだ。お前は受け入れなかった。そして私は今、自分の体を探してさまよっている」

「そんな! ではなぜあの時、私にそう言ってくれなかったのです?」


霊媒師──ルイーズ・レメリックの顔が大きくゆがむ。腹から噴き上げてくるような笑いが、その顔を覆った。化鳥を思わせる笑い声が堂内に響き渡る。




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