過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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151:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/25(日) 01:31:49.14 ID:L2JYOk6hO


この町を訪れて一日足らずのうちに、俺の身辺には二つの遺体が横たわった。
肝心の俺はまだ生きている。

救急車がいつ来るか気になったが、降霊会の主催者がデニスに付き添うと申し出たので、俺は彼に後を託して会堂を出た。


「あなたはなすべきことの優先順位を見失ってはいけない」


立ち去り際、主催者はそう言った。

異論はない。しかし人は、何によって行動の優先順位を決めるのだろう。
少し前なら俺にもはっきり分かっていたはずなのに、今は霧の中をさまようみたいに、ぼんやりと霞んでしまっている。


例えば俺は、今すぐ警察に電話して迎えに来てもらうべきなんだろうか? 自分は容疑をかけられている者だが無実だと主張して?

当然、警察は簡単には信用しないだろう。「王」が俺を陥れようとしているなら、事件現場にもそれなりの偽装を施してあることは容易に推察できる。

そういった奸計を打ち破り、無実を認めてもらうまでには、長く苦しい闘争を勝ち抜かなければならない。



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