過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/05(土) 22:31:49.98 ID:isVQX5GDO

俺はまだ、自分がこの男にからかわれているという疑いを捨てきれないでいた。


「へぇぇ。じゃあありがたいことに、王様が下々の者に便宜を図ってくれてるってわけ?」

「さあ、そのあたりはどうなのでしょう。いかなる法令にも依拠しておりませんので、何とも申し上げようが…… ですが私どもとしましては、俺さんの終末を最良の形でサポートさせていただくために、こちらのサービスをご案内に参ったわけなのです」


天地神明に誓ってふざけていないのだとでも言うように、証券会社××は俺の目を見据えて、机上のA4判資料を指で俺の手元に押し出した。


これ以上は時間の無駄だ。
いくらか頭に冷静さが戻って、この男と駆け引きをするだけの余裕が生まれた。


(あんたが扱ったその十何人は、宣告を受けてから何日くらい生きてたの?)


俺がどれだけ食い下がっても、こいつは社外秘を盾に「答えられない」と頑張り通すだろう。無駄な問いを放ってガードを固くさせるのは得策ではない。


「まぁ、分かりました。では、これは預からせていただきます。後日返事をするってことでよろしいですか?」


証券会社の表情が緩んだ。げんきんな野郎だ。



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