過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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63:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/23(水) 23:18:27.03 ID:3hRxWa4eO

タクシーはそんな静まり返った住宅地の一角で止まった。


一見、俺が逃げ出してきた国の住宅団地みたいな7階建ての建物。

追っ手が頭の固い奴だったら、看板を見てもこれがホテルだとは容易には信じないような気がする。

俺はヒスパニック系らしい運転手に礼を言い、10ドル札を余分に渡してホテルの玄関に向かった。


フロントには、残り少ない頭髪を後頭部に撫でつけ、小さな丸い眼鏡をかけた50前後の男が座っていた。
男はカウンターに歩み寄る俺を宿泊客と認め、宿帳が入っているらしいノートパソコンを開いて立ち上がった。

俺が3泊する旨を告げると、上目遣いに「お仕事で?」と要らぬことを聞く。

俺はぶっきらぼうに「イエス」と答えた。フロント係は手入れの行き届いていない口ひげの端を微かに上げて「OK」と応じ、カードキーをカウンターの上に滑らせた。



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