過去ログ - やよい「タッチ・マイ・ライフ!」
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24:名無しNIPPER[sage]
2015/08/30(日) 01:37:49.20 ID:gZiMowkEO
支援


25: ◆U9Gr/x.8rg[saga]
2015/09/01(火) 22:20:27.23 ID:i8gYFrR9O
「お、お電話換わりました。はい、菊地真の担当の者です。は、はい、ありがとうございます。オーディションの日時ですが」

小鳥さんから受話器を受け取ったあの人
まだぎこちないやり取りを聞きながら、真さんは何だか照れくさそうでした

以下略



26: ◆U9Gr/x.8rg[saga]
2015/09/01(火) 22:38:54.20 ID:i8gYFrR9O
結果をいうと、真さんはオーディションに受かることはできませんでした
だけど、ボーイッシュなキャラクターと真っ直ぐな考え方が審査員の人たちに評価されて、スポーツドリンクのCMに推薦してもらえました

「NG出しすぎてお腹タプタプになっちゃったよ……」

以下略



27: ◆U9Gr/x.8rg[saga]
2015/09/03(木) 20:40:17.26 ID:++EbNkIbO
業界の中で「765プロ」が知られ始めていたその年の夏休み
私たちは海に合宿に行くことになりました

言い出しっぺは律子さん
氷満載のバケツに両足を突っ込みながら「合宿よ!海!」って言い出した律子さんに意見する人は、誰もいませんでした……
以下略



28: ◆U9Gr/x.8rg[saga]
2015/09/03(木) 20:47:56.75 ID:++EbNkIbO
宿泊したのはいま考えるとお世辞にも立派とは言えない民宿で、テンションが下がっている人もいました

お部屋は12人で1つ
お給料で学費と給食費がやっと払えるようになっていた私にとっては、十分すぎるお部屋でしたけどね

以下略



29: ◆U9Gr/x.8rg[saga]
2015/09/03(木) 20:57:05.09 ID:++EbNkIbO
日付が変わる少し前
枕が飛び交う部屋からこっそり抜け出した私は、夜の砂浜にいました

数えきれないほどの星と波の音、それからキレイな三日月
まだ熱さの残る白い砂に腰を下ろして、ひとりで見上げてた夜空
以下略



30: ◆U9Gr/x.8rg[saga]
2015/09/03(木) 21:08:54.28 ID:++EbNkIbO
「そーらーを じゆうに とーびたいなー」

…ぜんぜん雰囲気とあってませんよね、この歌……
でも無意識に口ずさんじゃってました……
し、仕方ないんです!
以下略



31: ◆U9Gr/x.8rg[saga]
2015/09/03(木) 21:19:37.78 ID:++EbNkIbO
「やよいは枕投げしないのか?」

私の横に腰を下ろしながら、あの人も同じ月を見上げていました

「私、狙われちゃうんです……」
以下略



32: ◆U9Gr/x.8rg[saga]
2015/09/03(木) 22:03:02.95 ID:++EbNkIbO
「今度は家族を連れてきたいです」

―まだプールでしか泳いだことがないあの子たちを連れて

星空を見ながら言ったから、あの人がどんな顔をしていたのかは分かりません
以下略



33: ◆U9Gr/x.8rg[saga]
2015/09/04(金) 19:01:47.52 ID:goc6HRSTO
秋の色が深まる10月の半ば
事務所に集められた私たちにの前に、スーツ姿の律子さんが立っていました
社長と並んだ律子さんは髪をアップにしていて、少しだけ照れくさそう

「今日は諸君らにお知らせがあるんだ」
以下略



34: ◆U9Gr/x.8rg[saga]
2015/09/04(金) 19:10:06.76 ID:goc6HRSTO
「…なんで?逃げちゃうの?」

最初に口を開いたのは美希さん
その声がかすかに震えていました
律子さんを一番怖がっていたのも、そして一番認めていたのも美希さんでしたから
以下略



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