過去ログ - 八幡「何故?・・俺が高校の入学式に出ているんだ?」
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73:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:22:24.17 ID:18rlwZWO0
もしかして、この世界ではこいつらと由比ヶ浜はもう知り合いなのかもしれない
そう期待して聞いてみたが、やはりそう都合良くはいかないらしい
それにしてもこいつらが俺に話しかけてくるとは
だが、『ヒキガヤくん』・・・か
俺はこいつらにとっては『ヒキガヤ』では無い
以下略



74:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:26:16.41 ID:18rlwZWO0
そして当然、この学校で一番『ヒキガヤ』という言葉を発したのは雪ノ下だ
自分の名前を正しく呼んでもらえない人間なんて言うのはほとんどいないだろう
この世界では俺は誰からも正しい名前で呼ばれるのだろうか
たとえ何人が俺を『ヒキガヤ』と呼んだとしても、雪ノ下が俺の名を呼ぶ声を聞き間違う事は絶対にないと断言できる
それでも、なにか面白くない
以下略



75:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:27:12.67 ID:18rlwZWO0
八幡「あ、あのー」

戸部「なに?ヒキ・・・あー、なんだっけ」

八幡「あ、ああ、覚え難かったらヒキタニでも、漢字で見たらそう読めるし」
以下略



76:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:32:45.48 ID:18rlwZWO0
此処でもこいつらにとって、俺は『ヒキタニ』で良い
俺を『ヒキガヤ』と呼ぶ人間は少なくていい
少なければ少ないほどより貴重だと思うことができる
簡単な自己紹介が終わると戸部たちはクラスメイトの集まりに俺を誘った
十数人程度で飯を食いに行くらしい
以下略



77:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:34:56.54 ID:18rlwZWO0
誘われた事自体にはありがたいとは思う
だが、今の俺には由比ヶ浜を知らないこいつらと親交を深める理由はない
そして実際、俺は1年の時はボッチだった
そもそもそんな集まりに行ったとし俺がこいつらのグループに入れるとも思わない
そして本来はそこにいたのは由比ヶ浜だ
以下略



78:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:45:17.00 ID:18rlwZWO0
俺は基本的に押しに弱い
それが好意的なものにならばなおさら
大体俺は好んで人を遠ざけていたわけではない
むしろ暗黒の中学時代を終え、新しい新たに始まる生活に期待をしていた
本当に地味な高校デビューを・・・
以下略



79:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:46:46.04 ID:18rlwZWO0
俺の時よりも時間はかかるだろうが、由比ヶ浜はこのクラスに戻ってくる
あいつは俺とは違う
この時期はまだ自分の性格に悩んではいたはずだが
それでも俺ほどには、遅れてクラスに合流することはハンデにはならないだろう
しばらくもすればこのクラスに溶け込むに違いないとは思う
以下略



80:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:49:13.13 ID:18rlwZWO0
もっともついて行ったとしても、俺がこいつらと友だちになれる保証はない
この後もう一つ、選別の儀式が控えているのだ
俺には苦行ともいえるが、参加するだけはしてみようと決めた
だが用事があるのは本当だ
意味は無いとはわかっていても、どうしても見ておかなければならない場所がある
以下略



81:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:52:20.14 ID:18rlwZWO0
向かった先は、当然奉仕部の部室だ
雪ノ下も由比ヶ浜もそこにはいないことは分かっている
そもそも今日は学校にすら来ていない
奉仕部ができるのもだいぶ先の事の・・・はずだ
教室名を示すプレートには何も書かれてはいなかった
以下略



82:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:52:52.24 ID:18rlwZWO0
誰もいないのは分かっているがノックをしてみる
あの冬の、初めて此処を依頼者として訪れた時のように
当然返事はなく、扉には鍵がかかっている
少しホッとした
だが、再び此処で雪ノ下の紅茶を飲むことはあるのだろうか?
以下略



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