過去ログ - 八幡「何故？・・俺が高校の入学式に出ているんだ？」
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80:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:49:13.13 ID:18rlwZWO0
もっともついて行ったとしても、俺がこいつらと友だちになれる保証はない
この後もう一つ、選別の儀式が控えているのだ
俺には苦行ともいえるが、参加するだけはしてみようと決めた
だが用事があるのは本当だ
意味は無いとはわかっていても、どうしても見ておかなければならない場所がある
以下略


81:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:52:20.14 ID:18rlwZWO0
向かった先は、当然奉仕部の部室だ
雪ノ下も由比ヶ浜もそこにはいないことは分かっている
そもそも今日は学校にすら来ていない
奉仕部ができるのもだいぶ先の事の・・・はずだ
教室名を示すプレートには何も書かれてはいなかった
以下略


82:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:52:52.24 ID:18rlwZWO0
誰もいないのは分かっているがノックをしてみる
あの冬の、初めて此処を依頼者として訪れた時のように
当然返事はなく、扉には鍵がかかっている
少しホッとした
だが、再び此処で雪ノ下の紅茶を飲むことはあるのだろうか？
以下略


83:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:56:42.86 ID:18rlwZWO0
サイゼリアでたっぷり２時間は話し込むことになった
もっとも俺はほとんど喋らなかったが・・
これは、先ほどおおまかに分けられたグループ内で、互いが互いに相応しいと思うものを更に絞り込む場だ
我ながらひねくれた物の考え方だが、言い方の問題だけだ。決して間違いではないだろう
ほぼ始めて顔を合わせた者同士に、こんなに長く話すことがあるのか不思議でたまらない
以下略


84:名無しNIPPER[sage]
2015/09/04(金) 23:59:21.00 ID:18rlwZWO0
それでも三浦たちの会話には耳を傾ける
葉山のいない此処でも、やはりこいつらはつるむ事になるらしい
互いに席も近く、会話の量も５人同士のものが増えていくように感じた
元々こいつらの事についてはそう詳しいわけでは無いがどうやら俺の知っている通りのこいつらになっていくことは間違いないらしい
三浦はほぼ初対面の相手たちの中ですでに女王様のポジションを確立させつつ合ったし
以下略


85:名無しNIPPER[sage]
2015/09/05(土) 00:01:17.39 ID:Xck6Wr5r0
自宅に戻ると小町がしきりに今日一日のことを聞きたがった
学校はどうであったか？、友達は出来そうか？
小町が此処にもいたことに安堵し、帰りのことを話すととても嬉しそうだった
中学時代を知っている小町はずっと心配していたのだろう
もし俺が入学初日に事故に遭わなければ、向こうでもきっとこんな話をしたのだろう
以下略


86:名無しNIPPER[sage]
2015/09/05(土) 00:02:37.11 ID:Xck6Wr5r0
翌日も俺は普段よりだいぶ早い時間に登校した
会っても話ができるわけではないが、雪ノ下を見ておきたい
下駄箱の近辺をうろうろしながら、登校してくる生徒を観察した
歩いて校門をくぐる雪ノ下を見つけた
事故は昨日の今日であるが、表情に暗いところなどはない
以下略


87:名無しNIPPER[sage]
2015/09/05(土) 00:03:33.94 ID:Xck6Wr5r0
教室で俺は戸部たちと普通に挨拶をかわした
そして、決して多くはないが当たり前のように話しかけてくる
前の世界でも、中学の時もこんなことはなかった
これまでと何が違ったのだろう？
違うことといえば、入学式早々ホームルームで積極的に手を上げ注目を集めてしまったことくらいか？
以下略


88:名無しNIPPER[sage]
2015/09/05(土) 00:04:01.78 ID:Xck6Wr5r0
これは俺があれほど望んでいた高校生活のスタートなのかもしれない
それでも今は煩わしいとしか感じなかった
それでも、由比ヶ浜がこいつらと友だちになるのを見届けるまでは・・・ある程度の距離にいるとしよう
そう長くはならないはずだ
一ヶ月か、二ヶ月まではかからないだろう
以下略


89:名無しNIPPER[sage]
2015/09/05(土) 00:09:51.64 ID:NBzGacbYo
面白い

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