過去ログ - 士郎「それで…誰も泣かずにすむのなら――」
1- 20
10:名無しNIPPER[saga]
2015/09/01(火) 21:27:59.37 ID:3Z8EbzSh0
それは五年前の冬の話――
月の綺麗な夜だった。自分は何をするでもなく父である衛宮切嗣と月見をしていた

切嗣「僕はね、正義の味方に憧れていたんだ」

士郎「何だよそれ。憧れてたって、諦めたのかよ」

切嗣「うん。ヒーローは大人になると名乗るのが難しくなるんだ。そんなこと、もっと早くに気がつけば良かった」

士郎「そっか。それじゃあ仕方ないな」

切嗣「そうだね。本当に、しょうがない」

士郎「うん、しょうがないから――俺が代わりになってやるよ」

切嗣「ん?」

士郎「爺さんは大人だからもう無理かもしれないけど俺なら大丈夫だろ。任せろって、爺さんの夢は――」

言い切る前に父は笑った。そして――

切嗣「そっか――安心した」

静かに目蓋を閉じて、その人生を終えていた


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
461Res/400.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice