過去ログ - 士郎「それで…誰も泣かずにすむのなら――」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/09/01(火) 21:10:34.62 ID:3Z8EbzSh0
士郎「ぐ……何が起きた?」
自分は殺されたはずだ
だが生きている
士郎「夢…だったのか?」
いやそんなことはない
制服には穴が開き、血がべっとりとついている
近くに赤い宝石が落ちている
わずかに魔力が入っている――
誰かが殺された自分を救ってくれたのだ――
朦朧とした意識の中、ふらつく足取りでなんとか家にたどり着き、床に倒れこむ
士郎「はあっ、はあ――いったい誰が――うぐっ!!」
痛みをこらえ息を整える
息を整えるとほとんど同時に侵入者用の結界が反応する
士郎「こんな時に泥棒か――同調、開始〈トレースオン〉」
自己暗示の言葉と共に、ポスターに強化の魔術をかける
そして天井から振り下ろされた銀光を避ける
青い男「あーあ、見えていたら痛かろうと俺なりの配慮だったんだがな」
士郎「お前は――」
青い男「一日に同じ人間を二度殺すはめになろうとは、いつになろうと人の世は血生臭いということか」
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