過去ログ - 士郎「それで…誰も泣かずにすむのなら――」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/02/01(月) 20:55:42.34 ID:mGd/Gvos0
アーチャー「貴様まだ――そうか、彼女の鞘――」
士郎「お前には負けられない。誰かに負けるのはいい。けど、自分には負けられない――!!」
アーチャー「ぬっ――――!!」
既に慢心創痍であるというのに、少年の一撃は自分の剣を弾いた
アーチャー「な――――に?」
少年の剣戟は今までより遥かに重く、今までの比ではないぐらい早かった
少年は息が上がり、既に死に体だ
それなのに何故――
士郎「……じゃない」
少年が何かを呟く
士郎「……なんか……じゃない」
少年の声は弱かった。しかしその剣戟は苛烈だった
アーチャー「チ――」
既に敵に意識はない。無意識に慢心創痍のまま剣を振るっているのだ
一歩下がればこの敵は前のめりに倒れ死体となるだろう
だが、何故かそれは許せなかった
あと二つ防げば敵は自滅する、そう読んでから何十回この打ち合いを続けている
士郎「……なんか、じゃない!!」
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