14: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 19:19:56.94 ID:rrRDANmy0
お姉ちゃんが帰ってきた。
時刻は9時を回っていた。
玄関に出ると、エース先輩もいた。
お姉ちゃんは担がれるように、立っていた。
「は……?」
「気分、悪くなったみたいで」
と、柿島先輩。
お姉ちゃんは、なぜかジャージだった。
それも、柿島先輩の。
「あの、これ制服……洗ってます」
「は、はあ」
渡された百貨店の紙袋に制服が一式。
「ジャージ返すのはいつでもいいからって、言っておいてもらえる?」
柿島先輩はそう言って、逃げるように去っていった。
暗がりに消えていく柿島先輩。
お姉ちゃんは支えを失って、玄関の柱に背中を打ち付けた。
「あッ……」
それから、ずるずると地べたに座り込む。
「どうしたの?」
お酒でも飲まされたのだろうか。
私はしゃがみこんで、お姉ちゃんの顔をのぞく。
「立って」
と言うと、
「はい……」
と言う通りにふらつきながら立った。
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