過去ログ - 魔王子「僕が美しすぎて世界征服とかどうでもいい」
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18: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/09/07(月) 20:08:09.65 ID:PaFmWOtd0
完全に彼女を見失った姫は途方に暮れていた。
だが同時に気付いたことが1つ。

姫「はっ」

周囲に誰もいない。
この森で頼りにしなければならないはずの、魔王子すらも。

姫「まっ、魔王子様っ!?」キョロキョロ

周囲を見回しながら必死に魔王子の名を呼ぶ。
しかし返事はない。

姫「ど、どうしよう…」


魔王子『この森は魔力が流れている。僕と居るから危険はないだろうが、たまに意地悪をしてくることもあってね』


魔王子からの忠告が今更になって身に染みた。
姫はどうしようもなくなって、その場に腰を落とした。

姫「う、えうぅ…」

こんな場所で自分はたった1人。そんな状況が怖くて、心細くて涙が出てきた。
もしかして自分はここで死ぬのだろうか。目的も果たせず、たった1人で。

姫「そんなの嫌ぁ…」

?「誰かいるのか…?」

姫「えっ!?」

声が聞こえて姫は振り返る。
今は誰でもいいから、自分に気付いてほしくて――

姫「――ひっ」

だけど「彼」の姿を見た瞬間、改めて姫は、ここが魔物の国だと実感した。


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