過去ログ - 魔王子「僕が美しすぎて世界征服とかどうでもいい」
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20: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/09/07(月) 20:09:21.48 ID:PaFmWOtd0
魔神「ところで、何故人間がたった1人でここにいる」

姫「その…魔王子様に連れてきて頂いたのですが、はぐれてしまって…」

魔神「魔王子が…そうか」

姫「魔王子…って」

姫は違和感を覚える。魔王子は魔物の王である魔王の息子。
その魔王子を呼ぶ際、魔神は彼を呼び捨てにした。

ならば、魔神は魔王子よりも高い地位にあるのだろうか。
もっとも恐ろしいと考えていた魔王に次ぐ筈の魔王子。しかしそれすらも格下に扱ってみせる魔神の存在。
もし本当にそのクラスの強敵がまだ他にいたとなれば、もはや魔物と人間の争いの結末は決まっている。

姫(……でも…)

争いの結末は、未だついていない。それはつまり……

姫「貴方は、魔王軍に所属していないのですか?」

魔神「…何故、そう思う?」

姫「だって――」

今まで人間と魔王軍は何度も戦いを繰り広げてきた。
姫も王族の人間として、伝聞は聞いている。だが、その中には――

姫「貴方のような魔物と戦ったという話は、聞いていませんもの」

魔神「そうだろうな…」

魔神は足を止め、姫に向かって振り返った。

魔神「私のような者が戦場に出れば――この姿だけで、人間を恐怖させることも可能だろうな」

姫「…」

姫は否定の言葉が出てこなかった。
事実、姫も魔神の姿を見ただけでその姿に恐怖したのだから。


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