42:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:47:14.40 ID:rVNZ4GiQo
〜
気づけば私は、泣きながら大室家の玄関を叩いていた。
びっくりして出てきたのは花子ちゃんで、扉が開いた瞬間私はその横をすり抜けて、一目散に櫻子の部屋へと走った。
ドアを開けると……櫻子は、普通にそこにいた。
勉強机に座って顔だけをドアの方へ向け、あまりの驚きに目を丸くしながら、動くことができずに固まってしまっていた。
「櫻子!!!」
「ぇ……」
「あなた……あなたって、人はぁ……っ!!」
「な、なんだよ……」
「いなくなるならいなくなるって、なんでそんなことも言えないんですのよぉ!!!」
「……!?」
私は櫻子の椅子ごと正面を向かせ、両肩を掴んで叫んだ。
細い首筋に噛みつきそうなくらいの気迫で泣きついた。全ての力を叫びに変えて、訴えた。
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