過去ログ - モバP｢佐久間まゆの祝歌｣ -SS速報VIP

過去ログ - モバP｢佐久間まゆの祝歌｣

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19: ◆klx9zSJI.g[saga]
2015/09/07(月) 19:59:32.87 ID:ouqeXjEwo
｢貴様……！｣

｢お嬢さんを、僕に下さい！｣

言うが早いか、振り向かずに駆け出す。

20: ◆klx9zSJI.g[saga]
2015/09/07(月) 20:00:20.32 ID:ouqeXjEwo
｢……さん｣

｢ん、うぅ……｣

｢朝ですよぉ、起きてください？｣

21: ◆klx9zSJI.g[saga]
2015/09/07(月) 20:02:02.40 ID:ouqeXjEwo
｢……Pさんの味｣

ぺろ、と唇の端を舐めるまゆ。
その紅が、やけに目を引いた。
目だけではなく、理性すらも奪われたと気づいた時には、もう遅い。

以下略

22: ◆klx9zSJI.g[saga]
2015/09/07(月) 20:02:30.39 ID:ouqeXjEwo
｢ん……っ！｣

やがて引き攣るような吐息と共に絡めた指が強く握られ、すぐに力が抜ける。
唇を離すと、浅い息を吐く。

以下略

23: ◆klx9zSJI.g[saga]
2015/09/07(月) 20:02:56.48 ID:ouqeXjEwo
｢ひょっとしてお邪魔でした？｣

｢声でニヤニヤしてるのがわかりますよ、分かってて聞くのは悪趣味です｣

ごめんなさい、と悪びれもせずに言う。

以下略

24: ◆klx9zSJI.g[saga]
2015/09/07(月) 20:03:34.14 ID:ouqeXjEwo
｢そうですか、まあこちらとしてもまゆちゃんのお母様からお話は伺ってますので｣

｢お父さんが、ちょっとはしゃいじゃっただけですから｣

言外に、大事になる心配は無いだろうと含ませて──それでも細々とした面倒事はあるのだろう──ちひろさんが小

以下略

25: ◆klx9zSJI.g[saga]
2015/09/07(月) 20:05:20.55 ID:ouqeXjEwo
｢そういえばまゆはそのまま出てきたんだったな｣

｢そうですねぇ、うふふ｣

突然笑い出したまゆを横目で見やり、どうしたと訊ねる。

以下略

26: ◆klx9zSJI.g[saga]
2015/09/07(月) 20:05:46.47 ID:ouqeXjEwo
こっちに住んでた時に良く覗いてたお店があるんですよぉ、と言いながら自然に指を絡め、俺を腕ごと引く。
しばらく会ってなかったせいか、いつもよりスキンシップが激しい。
脳裏にちひろさんの『人目は気にしてくださいね』という言葉がちらりと過ぎるが、まあいいだろう。
変装はしているし、まさかこんな所でアイドルが男の手を引いて仲睦まじく歩いてるなんて思うまい。

以下略

27: ◆klx9zSJI.g[saga]
2015/09/07(月) 20:06:13.83 ID:ouqeXjEwo
まゆの行き着けだと言う店だけあって中々に雰囲気の良い店内で、俺は無用の緊張を強いられていた。
何しろプロデューサーとは言え、服のセンスにはあまり自信のある方ではない。
精々がTPOにそぐわない物を選ばないで済む、という程度だった。

そんな男が、まゆのような子を連れて歩けばそれは当然目立つわけで。

以下略

28: ◆klx9zSJI.g[saga]
2015/09/07(月) 20:06:41.27 ID:ouqeXjEwo
｢その、あまり肌が見えるような服はな……｣

｢……まゆのカラダ、見たくありませんかぁ？｣

悲しそうな顔を作ってみせるが、これは多分、俺が何を言うかもわかってやってるな。

以下略

29: ◆klx9zSJI.g[saga]
2015/09/07(月) 20:07:47.97 ID:ouqeXjEwo
｢似合ってますかぁ？｣

そう言って目の前でくるりと回ってみせるまゆの姿は、やはりと言うか何と言うか、人目を引くだけの可愛らしさ、美しさがあった。

折角だからと、普段あまり着ないような系統の服を着てみて欲しいと頼んだのだが。

以下略

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