過去ログ - 【Zガンダム×艦これ】雷「大尉、寝癖が」クワトロ「……これが、若さか」【その5】
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925: ◆jIEqZKD2vo[saga]
2016/05/16(月) 10:23:15.75 ID:pCpVSCp20

>端末室


カチャカチャカチャ


「ふう……ふう……い、一体どういうわけだ……消去したはずのデータが復旧しているなど……」


カチャカチャカチャ


「だが、これで…………なっ!? こ、これは……ダミーだ! ファイル名だけの……中身のない、空データだと!? だ、誰だ! こんな手の込んだイタズラをしたのは!」


カリウス「それは我々の仕業ですよ……アサクラ大佐」

アサクラ「っ!? お、お前は……デラーズフリートの!」

カリウス「少しずつ、少しずつ集めた不正の手掛かり……その手掛かりから犯人を見つけ出すために、仕掛けた『鼠取り』ですよ。見事に引っ掛かってくれましたね」

アサクラ「だ……だから何だ!? お前たち、デラーズフリートの生き残りなど、アクシズにとって邪魔者でしかない! 告発するか? すればいいさ! だが、始末されるのは私ではなくお前たちだろうがな! はははははっ!」



ガトー「なるほど、それが貴様の本性か」

アサクラ「っ!? 馬、鹿な……アナベル・ガトー、だと……そんな記録は……」

カリウス「……我々が情報の流出を防いだのですよ……キャスバル殿もそのことを理解してか、アクシズの入港記録にガトー少佐の名前はありません。代わりに……『アレクサンドル・ヴァン・ダム』という名前はありますが」

ガトー「元より私は死んだはずの人間……『違う』と言えば他人の空似で通る」
アサクラ「な……何を……」

ガトー「……8年前、私はシーマ中佐に討たれんとしていた貴様を助けた」

アサクラ「……っ! そ、そうだ! ガトー少佐はあのような薄汚い海兵隊なんぞと違い、私の価値を分かって……!」

ガトー「……過ちだった! 貴様のような……貴様のような人間の尊厳を踏みにじる輩は……あの場で切り捨てておくべきだった……!」スラッ


《冷たく刃を輝かせる『菊一文字(ガーベラ・ストレート)』》


アサクラ「ひっ……!」

ガトー「案ずるな」

アサクラ「へっ……?」

ガトー「貴様を殺した業は……私が地獄に落ちるその日まで背負って行ってやる……! 安心して、地獄のシーマ中佐に詫びてこい……っ!」チャキッ

アサクラ「ひいっ……うわぁぁぁぁぁぁっ!」ダダッ


ガトー「天命がその命許そうと……人意、我意が誅を望む! 私怨人誅仕る! チェストォォォォォォォォォッ!!」



――――ザシュッ!



アサクラ「あ……が…………」ドサッ

ガトー「……いずれ、私も逝く。それまで、地獄の椅子を温めておけ」

カリウス「……お見事でした。これで、仲間たちの無念も少しは……」

ガトー「無念、か……カリウス、私は所詮、人殺ししか取り柄のない人間なのかも知れんな……この手を血に濡らし、屍の山を築くことしか、私には……」

カリウス「……少なくとも、私や、あの夕立という子は少佐の健勝を願っています。ご自愛下さい」

ガトー「そう、か…………戻ろう。皆が待っている」

カリウス「はっ」




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