124: ◆Z7IUJooCRr22[saga]
2015/11/18(水) 00:03:50.70 ID:G4uRhiDXo
「なあ、最近アイツ付き合い悪くね」
「誰ー?」
「須賀だよ須賀」
人が増えてきた教室でクラスメイト達の会話が耳に入り、その中に混じった名前に思わず反応してしまう。
読書の集中力が途切れて近くの男子たちの会話に耳を傾ける。
「ああ、なんか最近あの感じ悪い子とつるんでるんだっけ?たしかみやな――」
「馬鹿、聞こえるだろ」
「悪い悪い」
その会話を聞いて私の中で何かがすっと冷えた。
私のせいで、須賀くんが……。
もし私といることが須賀くんを傷つけてしまうことに繋がるとしたら。
そうやってまた大切な物を失うくらいなら、大切になる前に手放した方がマシだ。
だけど、手放してしまったらもうあの楽しさを味わうことは無いかもしれない。
胸の内で二つの感情が渦巻き、気付けば私は駆け出してた。
◆
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