31: ◆Z7IUJooCRr22[saga]
2015/09/17(木) 23:28:18.12 ID:JkhyiVmwo
咲「無かったことにして、これからは私に関わらないでください」
京太郎「いやいやいや、何を言ってるんだ?」
咲「わかりませんか?」
京太郎「そんな急に関わらないで、なんて言われても意味わかんねえって」
咲「簡単ですよ。私があなたと関わるつもりは無いから、それだけです」
京太郎「な……」
咲「そういうことなので」
宮永はそう言い切ると再び本を読み始める。
昨日とは違う毅然とした態度の拒絶に俺は言葉を失い、その日の間宮永に話しかけることは出来なかった。
宮永は人と関わりたくないからああいう態度を取っているのでは無いか、という俺の予想はどうやら当たっていたらしい。
いや、予想が当たっていたって意味が無い。
そんな宮永に俺は何も言えなかったのだから。
そもそも俺が宮永と仲良くなろうと思ったのは興味本意だ。
でもそれは宮永にとってきっと迷惑なことで、それなら俺は関わらない方が良いんじゃないだろうか。
放課後の部活の間、練習をしながらも俺の頭の中はそのことで一杯だった。
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